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おれはベッドで眠りふけっていたはずだ・・・。 少なくとも学校の校庭なんかで寝ちまうほどのマヌケでもないつもりだ。 灰色の空、灰色の風景、どこかで見たことがある風景だ。 ここは・・・・・閉鎖空間だ。 何故か隣には古泉が寝ている。またこいつがおれをここに連れてきたのか? 「おい起きろ古泉。」 古泉の頬を何度かペチペチと叩く。 「ん・・・・?ここは・・・?」 とぼけてないでさっさと事情を説明しろ。 「これは・・・どういうことでしょう・・・僕の能力は今・・・完全に消えています」 「何?ここにおれを連れてきたのはお前じゃないのか?」 おれは少しばかり動揺していた。しかしそれは古泉にも同じだったらしい。 「いいえ。今回のことは僕にも全くわかりません・・・なぜ貴方と僕がここにいるのか、そしてなぜ僕の能力が消えてしまったのか・・・。」 ふいに昨日朝比奈さん(大)に言われた言葉を思い出した。 「キョンくん・・・『くそみそテクニック』って知ってます?」 くそみそ・・・あれは結局何が言いたかったのか・・・何のことかさっぱりわからん。 「おい古泉、お前『くそみそテクニック』って知ってるか?」 古泉は一瞬目を見開いて考え込むような仕草を見せた。何がいいたいんだこいつは。 「・・・・僕には心当たりはありませんね・・・」 「そうか。とりあえず校舎に入ろう。部室に行けば茶もある。」 俺は少しでも安心できる場所に行きたかった。今思うとこの行動が間違いだったのかもしれない。 「そうですね。行きましょう」 俺たちは薄暗い校舎の中へと歩をすすめた 茶をすすりながら俺と古泉はいつものパイプ椅子に腰をかけていた。 いまだに状況が掴めない。なぜおれと古泉は2人でこんな胸クソ悪いところに閉じ込められんだ? 「僕にはさっぱりわかりません。しかし、ここに涼宮さんがいないことから。新たな世界の再構築ではないことは確かですね」 ん・・・?じゃあここはただの閉鎖空間ということか・・・?それにしては腑に落ちない点が多い。 そんな俺の心を読み取ったかのように古泉が続けた。 「しかしここには『神人』がいない。それに現実世界へ戻れない。ただの閉鎖空間ではありません。僕の能力が何故消えたかも気がかりですし・・・」 ハルヒが原因なのは確かだ。しかし最近ハルヒの言動はどこかおかしく見えた・・・。 近頃朝比奈さんにも全く興味をしめしてなかったしな。 くそっ・・・どうすれば・・・ ヴぉん・・・ 俺と古泉は同時に音のする方に振り向いた PCが起動する音だ 俺はすぐさまPCに駆け寄った。 真っ黒な画面に文字だけが映し出された。 YUKI.N 貴方たち2人は今わたしがいる世界とは別の世界にいる。 『それはわかっている。いったい何故俺と古泉なんだ?』 少しの間があった。まるで躊躇うかのような・・・。 YUKI.N 涼宮ハルヒの腐女子化が原因。涼宮ハルヒは独自で801の世界を創り出そうとした。 その結果。選出されたのが古泉一樹とあなた。 厳密に言えば涼宮ハルヒはその世界に「いる」。しかし存在の仕方がこちらの世界と異なっている。それはそちらの世界に「いる」朝比奈みくるにもいえること。 わたしはハブられた。腐女子2人に。もうどうすることもできない。 『意味が全くわからん。おれにも解るように説明してくれ。』 YUKI.N 涼宮ハルヒと朝比奈みくるはその世界に「視点」として存在している。「見て」欲望を満たすだけの存在。 だからもうどうすることもできない。 文字がどんどん薄くなってきている。そして最後に遺言のように YUKI.N open your anal くそ・・・腐女子?801?そして最後のメッセージ・・・・意味がわからない。解決の糸口はないのか? 「おい古泉。今の・・・理解できたか?」 すっかり元通りニヤニヤしてやがる。何考えてんだこいつは。 「そうですねぇ・・・」 ニヤニヤしたまま口篭もる古泉。なんだこの歯切れの悪さは。 「くそっ!」 俺は何気なく窓の外を眺めた。外は塗りかけの絵画のように着色されていた。 ガチャリ 俺が振り向くと古泉が部室のドアに鍵をかけていた。 「おい・・・何をやってるんだ?」 「・・・・」 いつもの古泉と雰囲気が違う。なんなんだいったい 「僕はこの世界でもやっていけそうな気がしてきましたよ」 古泉がにじり寄ってくる。気持ち悪い。 くそ・・・腐女子・・・801・・どこがきいたことが・・・そしてopen your anal・・・ !!!!!!!!! 俺は気づいてしまったのだった 少し前VIPPERである釣屋さんに「腐女子」と「801」について説明を受けたことがあった。 その時は釣屋さんがいきなり飛び降りたりしたせいで説明の内容を今まで忘れていた。 腐女子・・・801・・・そして閉じ込められた男2人・・にじり寄ってくる古泉一樹木・・・ o p e n y o u r a n a l 「ふふっやっと貴方も気づいたんですね!僕と一緒にこの世界を楽しみましょう!マッガーレ!」 アナルだけは!アナルだけは!・・・・・・!! the end
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「有野中出身、古泉一樹。」 ここまでは普通だった。真後ろの席を体をよじって見るのもおっくうなので俺は前を向いたまま、そのニヒルなこえを聞いた。 「ただの人間には興味ありません。このなかにいい男、いい尻、ガチホモがいたら僕のところに来なさい!以上!!」 さすがに振り向いたね。長く真っ直ぐな茶色い髪にワックスつけてクラス全員の視線をにこやかに受け止める顔は、この上なく整った目鼻立ち、 意志を押し隠す細くて黒い目を以上に長いまつげが縁取り、薄桃色の唇を軽く引き上げた男。 えらいいい男がそこにいた。 「なあ」と俺はさりげない笑みを満面に浮かべて言った。 「しょっぱなの自己紹介のアレ、どのへんまで本気だったんだ?」 「自己紹介のアレって何」 「いやだからガチホモがどうとか?」 大真面目な顔で訊きやがる。 「…違うけどさ」 「違うけど、何?」 「……いや何もない」 「でももっと話しかけて。いい男だから。」 まだ四月だ。古泉一樹が暴走を開始するにはまだ一ヶ月弱ほどある。 しかしながら、古泉の奇矯な振る舞いはこの頃からジョジョに片鱗を見せていたというべきだろう。 というわけで片鱗その一 髪型が毎日変わる。 月曜日の一樹はストレートのヘアを整えて登場する。次の日、どこからどう見ても非の打ち所のない髷でやってきて、またそれがいやになる位似合っていたのだが その次の日、今度は頭の両脇をのこしたまちゃまちゃで登校し、さらに次の日になると海平になり、そして金曜日の髪型は頭の四箇所を適当に剃って野球帽をかぶるというすこぶる奇妙なものになる。 月曜=○火曜=一水曜=二…… ようするに曜日が進むごとに髪に手を加える箇所が増えているのである。 しかしこいつの髪はどうなっているのだろうね? 片鱗その二 体育の授業は五組と六組の合同で行われる。着替えは女が奇数クラス、男が偶数クラスに移動してすることになっている。 そんな中、古泉一樹はまだ移動してもないのに、やおらブレザーを脱ぎだしたのだった。 あっけにとられていた朝倉涼子を含めた女たちは、この時点で俺たちによって教室からたたき出された。 そのご朝倉涼子たちは一樹に説教をしたのだがまあ何の効果もなかったね。一樹は相変わらず女たちの目を気にせずに着替えをやり始めるし、おかげで 女連中は体育前の休み時間になるとチャイムと同時にダッシュで教室から撤退し、廊下で着替えることを―主に谷口に―義務付けられてしまった。 それにしてもやけにマッチョだったな…いや、それはさておき 片鱗その三 呆れることに一樹はこの学校に存在するあらゆるクラブに仮入部していたのだった。 昨日アメフト部でタッチダウンを決めたかと思えば、今日はコンピ研でホモサイトをちらちら観て、明日は剣道部で竹刀を振り回しているといった次第。 運動部からは例外なく熱心に入部を薦められ、そのすべてを断って結局どこにも入部することはなかった。 「よっキョン」 後ろから肩をたたかれた。谷口だった。ブレザーをだらしなく肩に掛け、ネクタイをよれよれに結んだニヤケ面で、 「ゴールデンウィークはどっかいッたか?」 「小学生の妹を連れて田舎のバーさんちに」 「しけてやんなあ」 「お前はどうなんだよ」 「俺はずっと2ch」 「似たようなものじゃないか」 「キョン、高校生にもなって妹のお守りでジジババの小遣い期待して行ってどうすんだ?高校生ならバイトしろ」 「GWには従兄弟連中で集まるのが家の年中行事なんだよ」 俺は投げやりに答えて坂道を登り続ける。谷口はどうでもいいことをしゃべっているが この世でどうでもいい情報の一つだろう。 「谷口」 ふと気づいたことを言ってみる 「チャック開いてるぞ」
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古泉一樹(初登場:1スレ目 2145) __ ,.-¬- 、._ / '´, 、 、 `ヽ、 r´ / l ヽ \ 、ヽ / / /l. l、 \ ヽ ', lヽ /, l. / /´ヽ lヽ ヽ. ! ヽ. ト ヽ、 '´| V '__ヽ. ト\、_',| ',| | l. ,| | __ \゙、ヽ.__ヽl. ト.| lハlヘ|´ ` ヽ´ ``〉,^! | ! l\l| | //ィ N | ハ ヽ __ /ハ/ ` _ '′lハn\ `ニ´/! ! ,イ | _,.-' /ヽ ` - ´ ,ハ\ | |ヽ _, - ' / | ヽェ、 ' | ヽー、 _ | ト. ヽ ,.、-‐ ´ / | / 〉 | ヽ `⌒.l ヽ',ヽヽヽ / ヽ 〈 ,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|、 ,〉 | l_! ヽ ゙l 【備考】 コトブキ学院の2年生。 タイムダイヤモンド寮の生徒。 雰囲気が怪しい。 ┌(┌ ^o^)┐ 「能力型」で「超」技の強化とフィールド形成を行える。 SPはO・D 【手持ちのポケモン】 サイコ・ショッカー 白井黒子 デルタサーナイト ハルク テスガドラ ボン太くん 【固有ポテンシャル】 『超能力少年の力』… 古泉一樹固有ポテンシャル。 味方の「超」技によるダメージを強化(1.5倍)する。 『神不在の閉鎖空間』… 古泉一樹固有ポテンシャル。1/試/T始 7Tの間、全体の場に《 閉鎖空間/クローズドサークル 》を展開する。 《 閉鎖空間/クローズドサークル 》は上書きされない。 《 閉鎖空間/クローズドサークル 》 場にいる「超」タイプ以外のポケモンは通常交代以外の交代が出来ない。 「超」技以外の優先度+1以上の技が失敗する。 【トレーナーステータス】 指示:B= 高水準の指示力。 育成:C= 平均的な育成力。 統率:C= 平均的な統率力。 能力:A= 「念動力」による「超」技の強化とフィールド形成の『固有』を持つ 戻る
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ベストSS このページではダンゲロスSS4ベストSSへの投票結果・コメント内容を公開します。 このページには表試合SS、裏試合SS、幕間SSの全てに関するネタバレが含まれる可能性があります。 ネタバレを回避したい方はご注意下さい。 コメント内容【最新試合までのネタバレ注意!】 第一回戦SS・寺院その1 ショッピングモールその1 第一回戦 湿地その2 第一回戦SS・教会その2:SS4の開幕に相応しい素晴らしいSSでした。ウィー!アー!チャンプ! 戦場跡その1 第一回戦SS・氷河その2。 相手の能力を書き、自分の設定を詰めながら能力攻略を主軸にガッツリという、緻密で濃密なる能力バトルの応酬で、「ダンゲロスSSではこういうものが見たかったんだ」という感じを一番受けたSSです。 寺院その1 瞬間的連続女陰交換というトラウマを読者に叩き込んだ一本 軍用列車その2ですね。アレがなければ色々と生まれていなかったので。 軍用列車その2 自薦だけど全部振り返ってみてもこれが一番好きだった。 2.崎々亭主人の悲恋(蒿雀ナキ) 軍用列車SSその2 幕間『外伝・山禅寺梟奇の受難』を推します!これは最高でした!素晴らしき探偵与太世界!梟奇さんとショウ子ちゃんの親子愛!三千字制約で自らが苦しんだ鬱憤が炸裂するように筆が乗っているのが読んでて伝わってきて痛快でした! 表一回戦第一試合「教会」その2 動物園その3。あれを出されたらどのSSがきても、これが好きって言って投票しちゃいそうなパワーがあった。 【過去】坑道その1 裏トーナメント決勝その2 表第一回戦第4試合その1 教会の長い方 第二回戦SS・駅その2 ★第二回戦SS・坑道その1 何一つ不満点なく手放しに大絶賛できるのはこのSSですかね。 もう本当ずるい。神父様あんなメタ的にバカスカ殴ってくるのに他の二人の描写めっちゃ素晴らしいんだもん。最高かよ。 第一回戦教会その2 SSキャンペーンが始まって間もなく俺にこのキャンペーンの参加者のレベルの高さを叩きこんでくれたSSです。一人の男の一生、能力の掛け合い、対戦者間のドラマなどいろいろな魅力がぎゅっと詰め込まれたSSだと思います。 幕間【カーテンコールは誰がために】 第一回戦SS・病院その1 優勝したキャラに敢えて言うのもおかしな気がするが、一回戦、病院でこの人と当たって勝てたキャラは今回いたんだろうか? 第一回戦SS・教会その2 第一回戦、長い長いキャンペーンの先陣を切ったのは英雄の姿と、一人の男の生涯でした。 得票数に圧倒されると共に、読者に刻まれたその思いは消えることはないでしょう。 準決勝戦SS・ショッピングモールその2 準決勝戦SS・ショッピングモールその2 飛び道具部門1位:【過去】駅その3 この3人の組み合わせでこんなSS書くとかずるいよ! インパクト部門1位:【古代】寺院その1 ジュブナイル相手に色々蹂躙し放題のビッチ力が凄まじかった…… ユーモア部門1位:【過去】劇場その1 ファントムタイガーはアツいけど笑った。 寺院その1 第一回戦SS・軍用列車その2 【現代】ショッピングモールその2。投票コメントにも書きましたが、幕間SSに仕込んだ札が一気に花開いく構成に、ヒャー!とテンション上がってそのまま即座に投票しました 第一回戦SS・大浴場その1
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古泉一樹の観察日記 ○月○日 突然転校することになった。どうやら涼宮ハルヒがそう願ったらしい。 あぁ、この時期に転校か・・・。せっかく友達作ったのに・・・。 古泉一樹の観察日記2 ○月□日 いきなり世界が改変されていた。どうやら涼宮さんが世界をぶっ壊して新しい世界を作ろうとしているようだ。 どうせならブリタニアをぶっ壊してくれれば良いのに。 って僕の姿が●じゃん! 酷い!これじゃあお嫁にいけない!責任とってくださいキョン君! 古泉一樹の観察日記3 ○月△日 団長がこんなことを言い出した。 「みんな、映画をとるわよ!」 思わずキョン君の顔を見た。予想通り頭が痛そうな顔をしている。時折思うんだが、彼はそんな顔をしつつも楽しんでいる。 だから彼はMなんじゃないかと思う。変態め。 古泉一樹の観察日記4 △月○日 マユゲがステキな女性に出会った。おでんをしきりにすすめられた。TFEIはおでんとかカレーとか、何か予想の裏をつくものを好むようだ。 ってことは生徒会の書記の人はきっとラーメンが好きなんじゃないだろうか。部屋中にカップラーメンの空が転がってたり・・・。部屋とか意外に汚そうだし・・・。 「知ってしまったわね、私の秘密。情報連結開始・・・」 あれ、後ろで聞き覚えのある声が・・・ 古泉一樹の観察日記5 △月△日 キョン君が部室でなにやら姿勢を低くして座っている。 「何してるんですか?」いつも通りの優等生面して声をかけてみた。 「しっ。この姿勢ならハルヒのパンチラが見れる」 ・・・ダメだこいつ。はやくなんとかしないと・・・。 そうこうしている内に涼宮さんがやってきた。いつも通り、団長デスクに座り足を投げ出す。 どうするんだろうと思ってたら、キョン君は悲しい顔をして僕の顔を見てきた。 「・・・じゃない」彼の声は今にも泣き出しそうだった。 「どうしたんです?見れなかったんですか?」 「水玉パンツじゃない!」 「知らねぇよ」 古泉一樹の観察日記6 △月□日 部室に久しぶりに一番乗りしたかと思ったら、おでん殺しの犯人こと長門さんがいた。 「今日も早いですね。何を読んでいるんですか?」 この人にはお世話になってる。挨拶はきっちりしておかないと。 「これ」そう言って長門さんは本のカバーを見せてくれた。 『電車男』意外と世間に流されていらっしゃる。いや、ある意味時代遅れなのか? 「あっ」そんなことを考えていると、長門さんが本を落としてしまった。その時、本のページが見えた。 「・・・見た?」 「いえ、ナニモミテマセン」 僕とキョン君が絡んでいた・・・。 古泉一樹の観察日記7 ×月×日 今日は市内探索。朝比奈さんと一緒になった。この人はまともだから正直助かる。 「どこか行きたいところとかありますか?」 「・・・メイド」ポツリと朝比奈さんが答えた。 「おや、これは意外。今後の研究か何かですか?」本当にまじめな人だ。 「違います。冥土です」 前言撤回。痛い人だ。 古泉一樹の観察日記8 ×月○日 あまりにも変態揃いのSOS団、新川さんにグチを聞いてもらった。 「どうしてあの人たちは揃ってまともな人がいないんでしょう?」 「そうであるかもしれません」 「まともなの僕だけです。涼宮さんがまともに見えてしまいますよ」 「そうであるかもしれません」 ・・・仲間に恵まれねぇな。 古泉一樹の観察日記9 ×月□日 部室に行こうとしたら、途中で涼宮さんに会ったので一緒に行くことにした。 「最近どうも人につけられてる気がするのよ。」 「どうしてそう思うのですか?」 「帰り道とか誰もいない道を通る時、後ろから足音がすんの。聞き間違いじゃないと思うけど・・・」 そう言った涼宮さんは不安そうな顔をした。神経はやっぱまともなんだな、と安心した。 「あぁ~、こうゆうのって何かぞくぞくするわよね」 ・・・あれ? 古泉一樹の観察日記10 ×月○日 涼宮さんが後をつけられていることをキョン君に話してみた。 「何!谷口め、モテないからといって遂に犯罪に走ったか!」 「どうしてそこで彼の名前が?」 「いや、この前あいつと一緒にハルヒを尾行したんだ・・・ょ」 犯人こいつかよ! 古泉一樹の観察日記11 □月○日 「おや~、古泉君じゃないかっ!」スモークチーズが好きな人が話しかけてきた。 「どうしたんです?」 「いや~、あのメンバーの中にいて良く正気を保てているね~!」 「はぁ、それはどうも」 「ところで、スモーk」 「ありません」 「にょろ~ん」 古泉一樹の観察日記12 □月□日 部室に入るなり、僕は胃と頭が痛くなってきた。 「鏡を使う植草式を導入すればパンツが見れる・・・」 「天使さんが迎えに来てくれないかな」 「ウホッ」 ・・・ダメだ。この部室は完全にアウェーだ。 「何してるの古泉君」 後ろから涼宮さんが話しかけてきた。 「いえ、少しボーっとしただけです」 「そう、それならいいけど」涼宮さんはそう言って笑った。 何だかんだ言って、慣れてしまった僕がいるわけで・・・。 今日も一日、この変態どもに付き合ってやるか。 「そういえば古泉言いたいことがあるんだが言ってもいいか?」 「どうぞ」 キョン&ハルヒ&長門&みくる「裸で歩き回るな!」 「これだけは譲れませんよ」 アッハッハッハ! 古泉一樹の観察日記~完~
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【古泉一樹】 【作品名】涼宮ハルヒの憂鬱 【ジャンル】アニメ 【名前】古泉一樹 【属性】SOS団副団長 【大きさ】178cm 【長所】頭も運動神経もよく美形でもあり、女子生徒からの人気は高い上に超能力者 【短所】よくホモ扱いされる 参戦 vol.1
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【作品名】涼宮ハルヒの憂鬱 【ジャンル】アニメ 【名前】古泉一樹 【属性】超能力者 【大きさ】男子高校生並 【攻撃力】・全身球状の赤いエネルギー(バリアー?)に包まれ高速移動しながらの格闘。 神人の肩からわき腹にかけて貫通。 神人の腕、胴体などの周囲を2、3回高速移動することで切断。 ・手の平からエネルギーを球状に集め、投げたりバレーのスパイクのように打ち出したりできる。 1/10の威力で十数mのカマドウマを2発でしとめる。 【防御力】神人に体当たりして貫通しても平気なくらいの防御力。 【素早さ】飛行可能。 戦闘速度、移動速度ともにマッハ1~2くらい。 この速度で自在に移動しながら神人ほどの巨人相手に直前にまで迫ってから攻撃できるので反応も1mからマッハ2。 【特殊能力】閉鎖空間を発見・侵入できる。 【長所】超能力。 【短所】閉鎖空間内部でしか能力を発揮できない。 【備考】・閉鎖空間内部の環境で参戦。 ・神人 閉鎖空間に出現する光る巨人。 阪急グランドビルと同程度の身長なので120mくらい。 軍隊を導入しても倒せないらしいので、防御力は戦車や戦闘機の攻撃無効くらいか。 ・素早さの計算 神人の身長くらいの距離を1/3秒(スロー再生1/16で約5秒)くらいで飛行。 120mを1/3秒で約マッハ1。 切断攻撃時はもっと速く、同じくらいの時間で神人の腰周りに比べてずんぐりした胸部を 斜めに肩口からわき腹にかけて2.5周くらい。 神人の体型、斜めに切断していること、表面ぴったりを飛行したのではないことを考慮し、 一周100mくらいと推測。それを2.5周で250m。 250mを1/3秒で約マッハ2。 1スレ目 vol.3 286 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/12/22(木) 11 45 36.26 ID bqSQIUdm 古泉一樹考察 ○超人類・三一人 エネルギースパイク勝ち ○仮名ライダー バットでは負けないので時間経過勝ち ○ムゲン 体当たり勝ち △刈屋景時>ジン(サムライチャンプルー) 当てれない倒されない △シフォン 倒せない当たらない ○ゼノン公ローランド 体当たりし続け勝ち ×風祭真 ブレイク・トゥーサー負け △シンタロー 当てれない当たらない △金剛源二(A・H・A-07P) 倒せない倒されない △緋村剣心 当てれない倒されない △ブルー将軍 倒せない当たらない ×ヤムチャ 狼牙風風拳負け 風祭真>シンタロー=古泉一樹>ゼノン公ローランド
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古泉一樹いじめ短編集 1 2 3 4 5
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【古泉一樹】 【作品名】涼宮ハルヒの憂鬱 【ジャンル】アニメ 【名前】古泉一樹 【属性】超能力者 【大きさ】男子高校生並 【攻撃力】・全身球状の赤いエネルギー(バリアー?)に包まれ高速移動しながらの格闘。 神人の肩からわき腹にかけて貫通。 神人の腕、胴体などの周囲を2、3回高速移動することで切断。 ・手の平からエネルギーを球状に集め、投げたりバレーのスパイクのように打ち出したりできる。 1/10の威力で十数mのカマドウマを2発でしとめる。 【防御力】神人に体当たりして貫通しても平気なくらいの防御力。 【素早さ】飛行可能。 戦闘速度、移動速度ともにマッハ1~2くらい。 反応は神人ほどの巨人相手に戦えるくらい。 【特殊能力】閉鎖空間を発見・侵入できる。 【長所】超能力。 【短所】閉鎖空間内部でしか能力を発揮できない。 【備考】・閉鎖空間内部の環境で参戦。 ・神人 閉鎖空間に出現する光る巨人。 阪急グランドビルと同程度の身長なので120mくらい。 軍隊を導入しても倒せないらしいので、防御力は戦車や戦闘機の攻撃無効くらいか。 ・素早さの計算 神人の身長くらいの距離を1/3秒(スロー再生1/16で約5秒)くらいで飛行。 120mを1/3秒で約マッハ1。 切断攻撃時はもっと速く、同じくらいの時間で神人の腰周りに比べてずんぐりした胸部を 斜めに肩口からわき腹にかけて2.5周くらい。 神人の体型、斜めに切断していること、表面ぴったりを飛行したのではないことを考慮し、 一周100mくらいと推測。それを2.5周で250m。 250mを1/3秒で約マッハ2。 2スレ目 204 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2011/06/10(金) 12 06 50.28 ID 3LtYpoKe [2/11] 古泉一樹 考察 この速度で戦えるならマッハ2反応か とりあえず作中通り巨人と対決 ○ペガサス・J・クロフォード~大原部長 作中ではもっとでかいを切断してるので勝ち ○リセット まあ切断勝ちか ×茶渡泰虎 防御力高い、巨人の右腕負け ○ラオウ こちらのバリアーの突進や周囲高速移動の切断は不思議攻撃になると思うので勝ち ○ケンシロウ ラオウと同じで ×残酷号 こっちは飛んでるが切断しにいこうとしたところに殴られて負け ×坂田研三~ 不可視だし内部爆破負け、ここからはこのような不可視が続くのでここまでだろう 一応下も見てみる ○御神苗優 切断勝ち ×リゾット・ネエロ~ネイキッド・スネーク 不可視相手だと不利 ○御坂美琴~ 切断勝ち、ここから下は安定して勝てるだろう 残酷号>古泉一樹>ケンシロウ
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「はじめまして」 「誰だお前は」 「古泉一樹と申します。あなたより一学年下の後輩です」 「何の用だ?」 「生徒会長になってみる気はありませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこともあります」 「断る。古泉とか言ったか。邪魔だ、さっさと消えろ」 「ついて来ていただけないと言うのなら僕にも考えがあります」 古泉は顎に手を当てて思案顔をしつつ 「あなたには学校に知られるとよろしくない事実がいくつかありますよね」 「何のことだか」 しらばっくれる。よく分からないがこいつ、何か得体が知れない。 古泉はすっと顔を近づけ、俺に耳打ちをした。 「ブレザーの内ポケットに入っているハイライト、見つかったらまずいですよね」 気色悪いウィンクまでして俺の怖気を妙な具合に高めてきた。 「あなたが生徒会長になるのはご自身にとっても悪い話ではありません」 食堂外の丸テーブルで古泉は話を再開する。 俺も何のこのこついて来てるんだ?らしくねぇ。 「まずは内申書です。 あなたが来年進学する際、推薦に不自由しないくらいには評定を上げることができます」 「何を言ってるんだお前。一生徒にそんな力があるはずないだろうが」 だが古泉は得意顔を崩さない。 「僕がするのではありません。 僕が所属している団体がそれをするのですよ。 この学校内には我々『機関』の人員が多数潜入しています」 「『機関』だ?」 何やらわけの分からないことを言い出し始めた。 「手始めに、あなたの期末試験の成績を改竄してみました」 しれっと言い放つと、先日の期末試験の答案用紙―俺の名前が書いてある―のコピーを 制服のポケットから取り出し、俺に差し出した。 まだ返却されていない世界史と物理の答案用紙だった。 俺は適当に一夜漬けして平均点前後を記録するのが常であったが、 書かれている点数はそれを二回りほど上回った数値だった。 一部無回答で出したはずの解答欄にも俺のものと変わらぬ筆跡で正答が書かれていた。 「まぁこういう行為がお気に召すかは分かりませんが、 これくらいのことであれば容易に行えます」 こいつ、何者なんだ。 あらためて俺はいぶかしく思う。何やら冗談ではないようだ。 俺の様子を気にせず古泉は続ける。 「当選すれば、生徒会という組織においてあなたは最高権力者です。 ある程度は自由に学則を変えることができます。 むろん喫煙を許可したりはできませんが、 ご自分にとって都合の悪い取り決めをこっそりなくしてしまうことくらいなら可能です」 これにはわずかだが心引かれるものがあった。 学校を裏から支配するというのは中々面白いかもしれん。 丁度くだらん日常にも飽きていたところだ。暇つぶしが欲しいと思っていた。 そんな俺の様子を見て取ったか、だめを押すように古泉は続ける。 「生徒会には各部への予算割り当てという業務があります。 この学校の生徒は半数以上が部活動や同好会に所属していますから、 集まるお金はちょっとした額に上ります。 そのうちの一部は生徒会運営費に回りますが」 ここで古泉の顔色を窺うようにして 「無理のない範囲でこの金額を変えてしまえます。 記録上の数値は低めに書いておき、余剰分は暗闇に」 と言い、テーブルをノックするパフォーマンスを見せた。 多少だがやってもいいかと思えてきたのはこいつの巧みな話術によるものか、 はたまた俺には本来リーダー気質があるのか。 『長』と名の付くものなど小学校登校班の班長以来だが。 「どうでしょうか? お引き受けいただけるならば、続きをお話しますが」 古泉はここまでの自分の仕事をそつなく終えた風情で言った。 ふん、どうせ断ってもしつこく懇願するんだろうが。 「分かったよ。暇つぶしと思ってやってやろう。 だがな、俺は率先して選挙運動などせんぞ。そこはお前が工夫して俺を当選させるんだな。 代わりに必要最低限の仕事は完璧にこなしてやる」 俺は極端な人間だからな、中途半端な努力なぞいらん。やるからには満点を取る。 「決まりのようですね」 古泉は笑顔のまま手を差し出してきた。 「よろしくお願いします」 俺はその手を握らずばしんとはたいた。 「頼むぜ」 「現生徒会の実情についてはご存知ですか?」 「知らん」 古泉の話は続く。 「実質有名無実化した儀礼的団体です。 名目上学校になくてはならないので残っていますが、最低限の事務執行、 それに行事敢行を認めるくらいしか仕事をしていません。 空気組織と言い換えてもいいですが」 「そんなのどこの学校も大差ないんじゃねぇか? 生徒会がやたらしゃしゃって来るようなお固い学校にいたいとも思わないしな」 古泉は同意するように頷きつつ、 「えぇ、その通り。普通はそれで十分だと言えます。 しかし、この学校の生徒会はそのような模範団体であっては困るのですよ」 「なぜだ」 「涼宮ハルヒ、という女子生徒をご存知ですか」 涼宮ハルヒ。 記憶にないでもない。クラスのツレがたまに話していることがある。 「変な一年女子がいるってのは聞いたことあるが、 あいにく俺は噂には疎いほうでな、それ以上は知らん」 古泉は笑みを崩さない。 「その涼宮ハルヒですが、ただ奇矯な振る舞いをするというだけではなく、 ある重大な秘密を抱えています」 「何だ」 続く言葉はそれこそ耳を疑うような内容だった。 まるっきり信じられないことばかりであるが、古泉はこう言う。 「信じる信じないはあなたの自由ですが、くれぐれも口外しないように。 今回重要なのはあなたが会長のポストに就くことですから」 む?そういえば、なぜ俺でなくてはならないのかをまだ訊いていなかったな。 真っ先に訊くべき質問だった気もするが。 てっきり適当に選出したものかと思ったが、違うようだ。 「あなたが涼宮ハルヒが望むだろう生徒会長像に一番近かったんですよ。 これは外見という意味でですがね。 性格については…これから矯正していけばいいでしょう」 「ちょっと待て。性格を直せだと?どうなれと言うんだ」 「もちろん彼女が望む生徒会長像そのもののキャラクターになってもらいます。 厳格なエリートタイプと言えば簡潔でしょうか。 学園の非合法組織を冷酷に取り締まる生徒会の首領。素敵じゃないですか」 どこの少女マンガだ。いや、今時そんなベタな話、どんな三流漫画家も描いてやしねぇだろ。 こいつはどこか俺の波長を狂わせる。 おかげで慣れないツッコミまで内心でしている始末だ。 「時間はあまりありません。 さっそく明日から計画を実行しますから、そのつもりでいてください」 古泉は背後にバラを背負わせても問題なさそうな笑みで言った。 ―と言うわけで俺は髪型を生まれて初めてオールバックにしている。 さらに初めてダテ眼鏡をかけ、奇妙な香水までつけて背筋を真っすぐに伸ばしている。 「待て、古泉」 「何でしょうか?」 心なしかお前が楽しそうに見えるんだが。ぶっ飛ばしていいか。 「それは遠慮したいですね。煙草ばらしますよ」 笑みを絶やさないことといい、たった二日ですっかり俺の扱いに慣れた感があるなこの野郎。 「さて、次はその言葉遣いをどうにかしないといけませんね。 それでは涼宮さんの望む会長像にはほど遠いですから」 第一なぜ貴様がそのクソ女の願望を読み取れるんだ。 「言ったはずですよ。僕の能力の話を」 あんなもん信じられるか。大体そいつ、本当にそんな変人なのか。 噂になった文化祭はサボったし、それ以前の出来事は知らん。 「お前の作り話じゃないだろうな」 だとしたら今こうして鏡の前でしゃちほこばってる俺は馬鹿以外の何者でもない。 「一度涼宮さんに会えばすぐに分かると思いますよ。僕の話が本当だとね。 …さて、では人物設定についてレクチャーします」 どこのカルチャースクールだ。 「SOS団については話しましたね。 あの団を冷酷かつ非常な手段で狡猾に解散させようとする悪役があなたです」 「現実の生徒会長が悪役とは世も末だな…」 「他人事ではないんですから真剣に聞いてください」 古泉は新米予備校教師のように軽やかに注意する。 この日からしばらく、生徒会長養成講座が連日昼休みに行われた。 「あー、それでは威圧的すぎますね」 「このくらいで十分ですか」 「へりくだってはいけません。あくまで威厳は保たないと」 「どっちだよ!」 「あ、それはいただけませんね。姿勢も曲がってきましたよ」 「こいつ…」 かくして俺は古泉一樹なる自称エスパーの手で人工冷酷会長に仕立て上げられた。 「古泉、書類を取ってくれ」 「かしこまりました」 「今日の予定を教えてもらおうか」 「今日は選挙公示日です。さっそくですが選挙運動を開始します。 立候補の手続きは僕のほうで全て終えておきますので」 「済まないな」 …このやりとりを撮影でもしておいて後で自分で見たら吐き気を催すこと請け合いだろう。 「…をよろしくお願いしまーす!」 クラスメートの合唱である。俺の選挙支援のために特別対策チームなるものが組まれていた。 総勢三十名。いくらなんでもやりすぎじゃないのか古泉。 「いいですか。選挙は数が全てです。 どんな公約をかかげようと、クリーンなイメージを持たれようと、 最終的に数で負けてしまっては何にもなりません。本末転倒というものです。 目標は会長当選ですから、そのためにはどんな手段も辞さない心構えをしなくては」 …呆れるばかりであるがなまじ自分のことだけに感謝すべきなのかもしれない。 ところで急激に性格改竄もとい矯正された俺を見て何とも思わんのかこのクラスメートどもは。 「さて、その激変っぷりが面白かったのか、本当に更正したように見えたのか分かりませんが、 いい級友をお持ちのようで何よりです」 歯が浮くような白々しい台詞を吐いて古泉はこの場を去った。 何やら他にも沢山の計画を用意していて、 自分がそれらすべての参謀長になっているから気が抜けないのだという。 やれやれ。 俺をここまで呆れさせるというのは並大抵のことではない。 「私の公約は、『生徒の自主性を最重視した全く新しい生徒会を作る』ことです」 別人が言ってるかのような口調で俺は告げた。 本日五クラス目だ。激務と言っていいんじゃないか。 「今までの生徒会には独自性というものが欠如していました。 確かに、それで機能としては十分であるかもしれません。 が、しかし!」 俺は両手の平で教卓を叩いた。五度目だぞ。いてぇ。 熱弁を続ける俺に多くの生徒は注目している。これは中々に気分がいい。かつてない感覚だ。 目下よかったことと言えばこれくらいしかないがな。 む。教室の後方、窓際の席の二人組。あいつら聞いてねぇな。しょうのない生徒だ。 「…と、いうわけで、選挙の際にはぜひ私に清き一票を!」 俺は規則正しい挙動でぴしゃりと教室から出る。今日の演説はこれにて終了。 「中々板についてきたじゃないですか」 「そうだな」 古泉がそこにいた。俺は咳払いをして、 「私の演説にクラスのほとんどが注目の視線を送るのはなかなかに快感と言えよう」 「それはそれは」 古泉は満足げである。まったく、かつがれたとはまさにこのことだな。 「して古泉、現在の戦況はどうなっている?」 「前会長が擁立した三組女子がやはり根強い人気ですね。 現段階では百票近い差をつけられて敗戦すると僕は見ています」 腕組みをして俺は考え込む。こっちの仕草がデフォルトになりそうで嫌だな。 「策はあるかね」 「ベーシックな手段は機関の後ろ盾により遂行率100%と言えます」 確かにな。『生徒の新しい明日を創る!』というコピーが流麗なフォントで描かれた プロ仕様のようなポスターといい、対策チームの息ぴったりな支援といい、 ポケットティッシュまで配ったのはやりすぎだと思ったが…まぁここまでは確かに完璧と言える。 「ここからさらに得票数を伸ばすためには、もう少し踏み込んだ選挙広報が必要です」 「ふむ。それでどうするつもりだ?」 「あなたのルックスを最大利用し、まずは女子層を取り込みましょう」 …嫌な予感がする。いや、それはいつものことだが、今回は特に。 そしてそれは見事的中するのだった。いとあわれなり俺。 「例えば学食。どうですか?あなたはメニューに物足りなさを感じたことはありませんか」 俺は女子生徒一名の手を取り、鋭い視線を送る。 どうなってるんだこの学校は。これをやると九割の女子が額に手を当て赤くなる。 古泉が仕組んだサクラじゃないだろうな。 …もちろんそんなはずはない。いくら何でも人数が多すぎる。 「あなたを擬似アイドル化します。 アイドルとはいえ、歌を歌ったり踊りを躍ったりはしません。 あくまで誠実さを前面に押し出します。 例えば演説の途中に―」 古泉はそう言って俺の手の甲に口付け… 「何しやがる!!!!」 久々に素を出してしまった。が、無理もないだろ! 妙に艶かしい上目遣いの視線で古泉は俺を見て、 「まぁ、これは少しやりすぎですが、同じ要領で女子生徒を骨抜きにしましょう」 どんな提案だ。諸刃の剣じゃないのかこれは。 「いえ、大丈夫です。 僕の計算ではあなたの意外な積極性に八割の女子生徒がくらりと来るはずです」 「………」 こいつ、すげぇ楽しそうだな。 「何を他人事のような顔をしているんですか?今さらやらないなんて言いませんよね」 笑みそのものは悪意の欠片もないが、もはや俺には悪魔の微笑みにしか見えない。 「貴様…」 というわけであいつの予想以上の人数が釣れた…もとい支持層になったわけだが。 「私と付き合ってください!」 …。何度言われたっけ? こんなにモテたのも人生初であったが、断るのも既定された事項であるから致し方ない。 「あなたの熱い気持ちは私の活力となり当選への道を拓くでしょう。 残念ながらお付き合いはできませんが、会長となった日にはあなたの笑顔を作れるように 日々邁進いたしましょう」 一服。 屋上くらいでしか喫煙できんというのも困りものだ。 ここは普段は施錠されているが古泉がどこからか鍵を持ってきた。 どれだけスーパーマンなんだお前は。 「だから言っているでしょう?全ては世界の平和のためなんですよ」 もう言う言葉もないな。 「さて、男子生徒はどうするつもりだ?」 「ここまでくればほとんど当選は確実ですが、だめ押しの一手を打ってもいいですね」 また妙な含み笑いだ。やめろその顔は。 「君。こっちに来たまえ」 体育館裏にまだあどけない一年男子を連れ込む。 「な、何ですか?あの、ぼ、僕…」 「黙りたまえ」 おい、なぜ赤くなる。リアクションが違うだろうが。 …まぁいい。 「君、次の選挙戦での投票先は決めたかね」 男子生徒はふるふると首を振る。 「それでは私に投票したまえ。これは選別だ」 俺は生徒の手にそっと封筒を握らせる。金一封。 …色んな意味で反則だろ古泉! 「いいんですよ。表には上がりませんから」 間違いない。北高一の悪人は古泉一樹だ。 ちなみに俺は上記のことを男子生徒の半数以上に行った。 正義感の強い生徒も一部いたが、そのような連中には手刀を放ち保健室で目覚めてもらった。 こうなるともはや正しい行いを探すほうが困難だ。 あのくらいで全員部分記憶喪失しているのが気がかりだが、もう何も言うまい。 かくして投票当日―。 「今までお疲れ様でした。得票率78%、見事当選ですよ」 と、満面の笑みで迫る古泉を見て俺がした返事はシンプルだ。 「お疲れ俺」 「これで学園陰謀の最初の準備は終了です。 もっとも骨が折れる仕事だったと言えるでしょうね。 たびたびあなたとは会うことになりますが、これからもよろしく」 「やれやれだな」 「おや、誰かと似たような台詞を言うんですね」 誰だ、そいつは。俺に共感できるのだとしたら中々見ごたえがある奴かもしれんな。 「そのうち分かりますよ」 古泉は生徒会室の窓を開けて言った。秋の風が入ってくる。 俺はこいつが嫌いじゃない。この二週間はなかなかに面白かった。 「これからの計画はあるのかね」 眼鏡を磨きながら俺は問う。 「えぇ。これからはあなたも計画に一部噛んでもらいます」 「つまらんことだったら許さんからな」 旧館部室棟三階、文芸部差し押さえを仕掛けるのはそれから四ヶ月後のことである。 だがまぁそれは、またの機会に話すとしよう。 (了)